2023.12.19 産地特集
メキシコのスペシャルティコーヒー
日本においてメキシコのコーヒーといえば、品質のイメージがあまり良くない。
今でもおそらく多くのコーヒー好きの間ではそういう認識でしょう。
メキシコでCOEが開催されるようになり高品質ロットの存在が知られるようになりましたが、通常ロットでは良いものがほとんど見当たらない状態が続いていました。
カフェテナンゴでは、メキシココーヒーの需要は、それほど高くはなかったものの、ラテンアメリカで採れるコーヒーなので良いものがあれば積極的に使いたいと思っていたところ、ついに素晴らしいコーヒーに巡り合うことができました。
CARI COFFEEというメキシコスペシャルティコーヒーのプロジェクトが2019年に始まって、今年日本に上陸。そのCARIの中からさらに厳選して今回2ロットを販売します。
※CARI COFFEEは、世界におけるメキシカンスペシャルティコーヒーのイメージを向上させ、生産者にとってコーヒー生産を持続可能で収益性の高いものにすることを目的として2019年に誕生したアグロインダストリアル・ウニーダス・デ・メヒコのスペシャルティコーヒー部門
今回、カフェテナンゴが仕入れたのは以下の2ロット。
メキシコのチアパスで育つマラゴジペ種をナチュラル精製したロット。COE入賞歴もある実力ある農園。
よく熟したオレンジの柔らかい酸にベリーとはちみつの甘味が載って温かみのある印象。
ヨーグルトのような発酵系乳製品が感じられ、マウスフィールはジューシーで後味さわやか。
■サン・フアン・デル・ベスビオ農園 ブルボン FW(R:1/R:3/R:5)
チアパス州で3代続く歴史ある農園。ミクロクリマに合ったブルボン種をフリーウォッシュト精製したエレガントな逸品。
グレープフルーツ、オレンジ、グアバと色々なフルーツに紅茶、ハーブが加わりエレガントな印象。
フローラルな香りが中心だが若干のバニラ香がアクセント。凝縮感のある濃厚でシルキーなマウスフィール。
現在、メキシコ国内ではスペシャルティコーヒーの需要が高まっている為、国内のマーケットが非常に強く、海外向けに出てくるものはかなりの高額になっています。
しかし、品質はそれに見合うだけのハイレベルなものが多く、カフェテナンゴとしてもメキシコスペシャルティコーヒーの地位向上に貢献したいとの思いから販売を決意しました。
今年は初入荷ということもあり、量はそれほど買っていませんが、売れ方をみて今後の買付方針を決めたいと思っています。